私の母は 若い頃 上海で5年間暮らしていたので
中国語が 少し出来るというのもあって
定年退職してから 飽きもせず 21回も中国旅行に出かけました。
口癖は中国は本当に奥が深くて・・
何回行っても奥が深くて・・と
中国のどこが一番好きと聞いたら
すぐに雲南省のシーサンパンナ(西双版納)と言っていました。
中国の南にあってタイと 国境が隣接する 少数民族の 町なのだそうです。
西双版納の どこがそんなに良いの?と聞いたら
それは 行ってみたらわかるよ、
そこに行くだけで すごく癒されて 人間らしくなる。
そして そこで見た少数民族の歌劇団の歌と踊りは
本当に 年寄りの 体も 心も ピンピン元気にしてくれる
いつか必ず見てね
と言っていました・・・
母のお勧めの 雲南省シーサンバンナの 少数民族歌劇団から始まった
中国の踊る国宝 といわれる ヤン・リーピンの歌劇団が来日して
昨日 私達は 梅田の芸術劇場に 見に行きました。
パンフレッドによると シャングリラは
中国語で“原生態”
ありのままの加工されていない
と言う意味なのだそうです
人間本来の姿こそ 桃源郷?
今や 失われつつある人間の 原生態を
ヤン・リーピンは 力強く見せてくれました。
生命を 繋いで生き続けている人間の 原生態は
生命力あふれるものなのですね。
公演は5つのテーマにわかれていて
創世記から始まりました。
始まりは太陽も月もなく混沌としていた
そして世界は光と音から 始まった。
はち切れそうな力強い太鼓とシンバル
眠くなるほど心地よい竹笛
この体で踊らなければ生きている意味がない
この声で歌わなければ生きている意味がない
小鳥がさえずるように
鳥が舞うように
おしどりがたわむれるように
虎が歩くように
猿が高い所の木の実をとるように
枯れ葉のように
花のように
自然と一体になった 人間本来の姿を 歌と踊りで綴ります。
そして最後はヤン・リーピンの孔雀の踊り。
指先から 全身に 全霊を込めて
美しい孔雀になる ヤン・リーピンは
本当に とんでもなく素晴らしいとしか・・
中国では踊る精霊と言われているそうです。
お母さーーん見に行ったからねーー
ほんとに素晴らしかったよ―ありがとーーー。
気持ちよく付き合ってくれた 主人と ぼのちゃんにも 謝々
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