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久子桜

大分に住んでいる 私の叔父(81才)は 農業をしながら歌を作ったり
詩や エッセイを 書く 心の豊かな 詩人の叔父ちゃんです。

叔父ちゃんの短歌や 文章の中に出てくる 人々や 山や
畑や 田んぼや 小鳥や 動物達は みーんなキラキラしています。
この久子桜というエッセイは
福岡市 南区の “桧原桜”の 桜と心の ふれあいを テーマに
全国から募集した短歌や随筆に
叔父が 応募して 随筆の部で 入選したものです。

先日  コピーを 送ってくれましたので
ここにも 載せたいと思います。
久子と 言うのは 叔母ちゃんの名前です。

久子桜の エッセイの中の叔母ちゃんは とっても可愛くて
19才で お嫁に来てから 76才の現在まで ずっとキラキラ輝いています。

付け足すなら 叔母ちゃんの作る 栗のお菓子や お餅
白菜、カブの お漬物は 最高です。



                      久子桜 


 家から400米。道路と田の間の空き地に1本の桜の木がある。
昭和二十九年四月に迎えた嫁は 十九才で、
翌年の成人式で 桜の苗木を一本もらい、
植えるのは何処にしようかと相談の上  日当たりの良い此処に決めた。

 桜が何時頃に 花をつけたかは定かではないが 五十五年たった今では
胸高直径30センチ樹高は十二メートルで  毎年美しい花を咲かせ
道端のせいか車に乗った人達がわざわざ降りて見てくれる。

 平成三年九月二十六日  台風十九号で杉や桧は風倒木になったが
桜は台風の中でも動ずる事なく生き残り  牛を使っての田鋤
夜業の稲刈り  一人息子の誕生  両親の死を  見守ってくれた。

 この桜を 私達は久子桜と名付けているが  金婚式を 目前に控え
若くして農家に嫁ぎ 厳しい農作業に耐えて 私を支えてくれた彼女に
何かしてやれる事はないものかと  考えるようになった。

 たまたま 新聞紙上に 日本三大歌垣の一つ 佐賀県白石町が
「愛」をテーマに 三十一文字の コンテストの
募集を
しているとの記事を見て 葉書に二首書いて応募した。


 忘れるともなく忘れていたら、
九月二十三日に  全国から集まった 六千の頂点に立つ
「歌垣賞」に選ばれたとの お知らせを頂いた。
十月二十六日に歌垣公園での授賞式と
歌碑の錠膜式にご招待しただき
何しろ初めての事で妻と二人で出席した。
 見晴らしの良い歌垣公園の歩道橋に 見事な歌碑五基が並び
招待された入選者と共に  自分の歌碑につけられた
紅白の引き綱を持って
序幕の時を待った。
心の高ぶりと 妻に支えられて 農業をしながら
歌作りを続けて良かったとの思いが 重なって 瞼が熱くなった。

d5e34152.jpg

  “節高く 曲がりし指を思いつつ
            金婚式のリングを選ぶ“



 みかげ石に刻みこまれた 金泥の
文字が かすんで見え
歌垣公園の秋の日は穏やかで  白石町の人達はどこまでも暖かかった。
 久子桜は今年も見事に咲いて 道行く人を楽しませ 
今は葉も色づき 来年に向けての充電中であるが
私も八十一才。現役でトラックターに乗り、
久子は七十六才、仕立栗を 猪から先に拾うと奮闘中である。
 この先 何年生くるかは 分からぬが
子子孫孫に至るまで 「久子桜」 を守りたい気持ちで一杯である。
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Comment
わああああああ
素敵ね~~~
でも あらいぐまさんのお母さんと同名?
そうなの
だからとういわけではないけど
私も 叔母ちゃんが 大・大好きです。
叔父ちゃんは いつも感謝して 暮らしていて
その感謝の気持ちが おじちゃんの愛なのかな
大きく みんなを 包んでいるのかなと
私は 思ったりします。
自然薯
去年 自然薯を いただきました。
美味しくて びっくりしました。
山の神様に 感謝して 自然薯を掘った穴を
綺麗に埋められたと聞きました。
人柄が 伝わってきました。ありがとう。
田園川柳
叔父は あの山芋を掘った時
”掘り上げし 自然薯四尺 山の幸”
という俳句を 作って
全国農業新聞の田園川柳に投稿していました。
穴を埋め 山の神に祈りを捧げて帰ったそうです。
叔父が 編んでくれた帽子をすごく 喜んでました。
ありがと~~。
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