昔むかし 玖珠盆地に 天にも届きそうな
樟の大樹が そびえ立っていました。
木のてっぺんは 雲の上までのび
朝日が上がる時には 有明海に影が届き
夕日を隠して四国まで影がかかる大木でした。
まったく地面に日が当らず
田も畑もみんな蔭になってしまい
作物は 育たず 村人は 病気になって
たいそう困っておりました。
そこで 身の丈 九百尺もある大男に頼んで
大変くろうして くろうして 三年三カ月もかかって
切り倒してもらいました。
そうしたら 大きな湖だった日田盆地は
大木が倒れ湖の土手が切れて 水が流れ出し
ひて(日田)しまいました。
樟の樹の先端が 長崎
落ち葉のあとが 博多
葉が流れて行ったところが 杷木
樟の木の 鳥の巣が 落ちた所が 鳥栖
ここまで 久留米いと 思った所までも届き
小倉までも 小さくぐらっと揺れるほどの大木で
その切り株が 今の伐株山(きりかぶさん)だとさ
おしまい おしまい
ハーイ まいちゃん このお話で いいですか~~
これが 数年前の
童話祭りの 記念切手に
書かれていたものです。
まだ 残っていましたよ。
この写真が 九大本線の 豊後森駅から 見える 伐株山です。
去年の6月に 写しました。
本当に 大木の 切り株みたいですね~
最近 伐株山で ハングライダーを 見かけます。
登った事は ないけど このテーブルマウンテインの頂上には
湧水が あるそうです。不思議ですね。
とっても 優しい山という感じがします。
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